第二十八帖(201帖)

岩戸あけたり日本晴れ、富士が光るぞ、この巻は役員が読むものぞ

世の元と申すものは火であるぞ、水であるぞ、雲が出て国となったぞ、出雲とはこの地の事ぞ

スサナルの神はこの世の大神様ぞ、はじめは🌀渦であるなり、動いて月となり地と成ったのだぞ、アはヒツキクニの神様なり、ヨは月の神様ぞ、クニの神様はスサナルの神様ぞ、この事はじめに心に入れれば掃除タワイないぞ

グレンとは上下がかえる事と申してあろうがな、言ってはならぬ事ぞ、言わねばならぬ事ぞ


第二十九帖(202帖)

一日一日みことの世となるぞ、神の事言うよりみことないぞ、物言うなよ、みこと言うのぞ、まこと神だぞ、道ぞ・アぞ

世変わるぞ、何もかも烈しく引き上げぞ、戦も引き上げぞ、後に不足申すでないぞ、光食えよ、息だぞ、素盞鳴尊すさなるのみことまつりてくれよ、急ぐぞ、うなばらとはこの国ぞ


第三十帖(203帖)

おのころ国成り、この国に降りまして天戸の御柱見立て給いき、茲ここに伊邪那岐命、伊邪那美命、島生み給たまいき、初めに水蛭子ひるこ、淡島あわしま生み給いき、この御子みこ国のうちに隠れ給いければ、次にのりごちて、のち生み給える御子、淡道之穂之三別島あわじのほのさわけじま、伊予の二名島ふたなしま、この島愛媛飯依比古いいよりひこ、大宣都比売おおげつひめ建依別たてよりわけと言う、次に隠岐おきの三子島みつこしま天之忍許呂別あめのおしころわけ次に筑紫島つくしじま、この島白日別しらひわけ豊日別とよひわけ建日向豊久土比泥別たけひむかひとよくついぬわけ建日別たてひわけ次に伊伎島いきしま天比登都柱あめのひとつはしら次に津島つしま、天狭手依比売あめのさてよりひめ次に佐渡島さどがしま、次に大倭秋津島おおやまとあきつしま天津御空豊秋津根別あまつみそらとよあきつねわけ次に吉備之児島建日方別きびのこしまたてひかたわけ次に小豆島あずきしま大野手比売おおぬてひめ次に大島おおしま、大多麻流別おおしまおおたまるわけ次に女島ひめしま、天一根あめのひとつね次に知詞島ちかのしま天忍男あめのおしお次に両児島ふたこしま天両屋あめふたや二島にしま八島やしま、六島むしま合わせて十六島生み給いき、次にまた宣り給いて、大島、小島生み給いき、淡路島、二名島ふたなしま、おきの島、筑紫の島、壱岐の島津島、佐渡の島、大倭島おおやまとしま、児島こしま、小豆島あずきしま、大島、女島ひめしま、なかの島、二子島ふたこしまの十四島、島生み給いき、次に息吹き息吹きて御子神生み給いき、大事忍男神おおことおしおのかみ、大事忍男之神オオコオシヲノカミ、石土毘古神いしつちひこのかみ、石土毘古神イシツチヒコノカミ、石巣比売神いしすひめのかみ、石巣比売神イシスヒメノカミ、大戸日別神おおとほわけのかみ、オオトヒワケノカミ、天之吹男神あめのふきおのかみ、あま之吹男神フキオノカミ、大屋毘古神おおやひこのかみ、大屋毘古神オオヤヒコノカミ、風木津別之忍男神かさけつわけのおしおのかみ、風木津別之忍男神カサケツワケノオシオノカミ、海神わたのかみ、海神ワタノカミ、大綿津見神おおわたつみのかみ、水戸之神みなとのかみ、水戸の神ミナトノカミ、速秋津比神はやあきつひのかみ、速秋津比売神はやあきつひめのかみ、速秋津比売神ハヤアキツヒメノカミ、風の神、風神カゼノカミ、志那都比古神しなつひこのかみ、木神きのかみ、木神キノカミ、久久能智神くくのちのかみ、山神やまのかみ、山神ヤマノカミ、大山津見神おおやまつみのかみ、野神ののかみ、野神ノノカミ、鹿屋野比売神かやぬひめのかみ、野椎神ぬつちのかみ、鳥之石楠船神とりのいわくすつねのかみ、天鳥船神あめのとりふねのかみ、大宣都比売神おおけつひめのかみ、大宣都比売神オオケツヒメノカミ、火之夜芸速男神ひのやきはやをのかみ、火之輝比古神ひのかがひこのかみ生みましき、速秋津日子はやあきつひこ速秋津比売はやあきつひめ二柱の神、川海によりもちわけ、ことわけて生ませる神、沫那芸神あわなぎのかみ沫那美神あわなみのかみ、頬那芸神つらなぎのかみ頬那美神つらなみのかみ天之水分神あめのみくまりのかみ国之水分神くにみくまりのかみ天之久比奢母智神あめのくさひもちのかみ、国之久比奢母智神くにのくさひもちのかみ次に、大山津見神おおやまつみのかみ、野椎神ぬつちのかみの二柱神、山野やまぬに依りもちわけて、ことあげて生みませる神、天野狭土神あめのさつちのかみ、国之狭土神くにのさつちのかみ、天之狭霧神あめのさぎりのかみ、国之狭霧神くにのさぎりのかみ、天之闇戸神あめのくらどのかみ国之闇戸神くにのくらどのかみ大戸惑子神おおとまどひこのかみ大戸惑女神おおとまどひめのかみ、大戸惑子神オオトマドヒコノカミ大戸惑女神オオトマドヒメノカミ生みましき、伊邪那美神やみ臥やしまして、たぐりになりませる神、金山比古神かなやまひこのかみ、金山比売神かなやまひめのかみ、くそに成りませる神、波仁夜須比古神はにやすひこのかみ波仁夜須比売神はにやすひめのかみ尿ゆまりに成りませる神、弥都波能売神みつはのめのかみ和久産巣日神わくむすびのかみこの神の御子、豊受気比売神とようけひめのかみと申す、ここに伊邪那美神、火の神生み給たまいて、ひつちとなり成り給いて、根の神の中の国に神去り給いき、ここに伊邪那岐神泣き給いければ、その涙になりませる神、泣沢女神なきさわめのかみ、ここに迦具土神かぐつちのかみ斬り給えば、その血石にこびりて石析神いわさくのかみ、根析神ねさくのかみ、石筒之男神いわつつのおのかみ、雍瓦速日神みかはやひのかみ、樋速日神ひはやひのかみ、建御雷大神たけみかつちおのかみ、建布都神たけふつのかみ、豊布都神とよふつのかみ、御刀みかはしの手上たかみの血に闇於加美くらおかみ、闇御津羽神くらみつはのかみ、ここに殺されし迦具土かぐつちの御首みかしらに成りませる神、正鹿山津見神まさかやまつみのかみ、御胸みむねに於藤山津見神おとやまつみのかみ、御腹みはらに奥山津見神御、陰ほとに闇山津見神くらやまつみのかみ、左の御手みてに志芸山津見神しきやまつみのかみ、右の御手に羽山津見神はやまつみのかみ、左の御足みあしに原山津見神はらやまつみのかみ、右の御足に戸山津見神とやまつみのかみ、成りましきここに斬り給える御刀みはかしに天之尾羽張あめのおはばり、伊都之尾羽張いづのおはばりと言う、ここに妹いも恋しまし給いて、根の国に追い往で給いき


第三十一帖(204帖)

一二三四五六七八九十百千卍ひとふたみよいつむゆななやここのたりももちよろず

今度は千人、万人力でないと手柄出来んと申してあろうがな、世界中総がかりで攻めて来るのだから一度はあるにあられん事になるのぞ、大将だからとて油断出来ん、富士の山動くまでにはどんな事も堪こらえねばならんぞ、上辛いぞ、どんな事あっても死に急ぐでないぞ

今の大和魂と神の魂と、違う所あるのだぞ、その時その所によってどんなにも変化るのが神の魂ぞ、馬鹿正直ならんと申してあろう、今日あれし生命勇む時来たぞ


第三十二帖(205帖)

おもてばかり見て居ては何も分かりはせんぞ、月の神様祀ってくれよ、この世の罪穢れ負いて夜となく昼となく守り下さる素盞鳴神様篤くまつりくれよ

火あって水動くぞ、水あって火燃えるぞ、火と水と申しておいたが、その外に隠れた火と水あるぞ、それを一二三と云うぞ、一二三とは一二三と云う事ぞ、言波ぞ、言霊ぞ、祓いぞ、🌀ぞ、スサナルの仕組みぞ、成り成る言葉ぞ、今の三み一体は三み三体ぞ、一と現われて二三隠れよ、

月とスサナルの神様の御恩忘れるでないぞ、御働き近づいたぞ


第三十三帖(206帖)

宝の山に寄せ来ると申してくどく気付けておいたではないか、神の国にはどんな宝でもあるのだぞ、神の国に昔から宝を埋めて置いたと申してあろうがな

外国の国にも埋めておいてあるのだぞ、この宝は神が許さねば誰にも自由にはさせないのだぞ、悪が宝を取ろうと思ったとて、どんなに国に渡って来てもどうにもならん様に、神が守っているのだぞ

いよいよとなったら神が誠の神力出して宝を取り出して、世界のどんな悪神も神の国には敵わんと申す所まで、とことん心から降参する所まで今度は戦するのだから、臣民余程見当取れんことになるのだぞ

どんな苦労も堪えなければならんのだぞ、知らせてあった事が日々どしどしと出て来るぞ、我よし捨ててくれよ


第三十四帖(207帖)

この神示よく読みてくれよ、早合点してはならんぞ、取り違いが一番怖いぞ

どうしたらお国に為めになるのぞ、自分はどうしたらよいのぞと取次ぎに聞く人沢山出て来るなれど、この神示読めばどうしたらよいか分かるのだぞ

その人相当に取れるのぞ、神示読んで読んで腹に入れてもう分からぬと言う事ないのだぞ、分からねば神が知らせると申してあろうがな、迷うのは神示読まぬからぞ、肚はらに入れておらぬからぞ

人が悪く思えたり、悪く映るのは己が曇っているからぞ


第三十五帖(208帖)

元からの神示を肚はらに入れた人がこれから来る人によく話してやるのだぞ

この道はじめは辛いなれど楽の道ぞ、骨折らなくても素直にさえしてその日の仕事して居って下されよ、心配要らん道ぞ

手柄立てようと思うなよ、勝とうと思うなよ、生きるも死ぬも神の心のままぞ、どこでどんな事して居おっても助ける人は助けるのだぞ、神の御用ある臣民安心して仕事致して居って下されよ、火降っても槍やり降ってもびくともせんぞ、心安心ぞ、クヨクヨするでないぞ、神に頼って神祀ってまつわっておれよ、神が救うぞ


第三十六帖(209帖)

今の臣民見て褒める様な事は皆奥知れているぞ、これが善である、誠のやり方ぞと思っておるが、九分九厘までは皆悪のやり方ぞ、今の世のやり方見れば分かるであろうが

上の番頭殿は悪い政治すると思ってやっているのではないぞ、番頭殿を悪く申すのでないぞ、善い政治しようと思ってやっているのぞ、善いと思う事に精出しているのだが善だと思う事が善でなく、皆悪だから神の道が分からんから、身魂みたま曇っているから臣民困る様な政治になるのぞ

まつり事せねばならんぞ、分からん事も神の申す通りすれば自分では分からん事も良くなって行くのだぞ、悪と思っている事に善が沢山あるのだぞ

人裁くのは神裁くことだぞ、怖いから改心する様な事では、戦がどうなるかと申す様な事では、誠の民ではないぞ

世が愈々いよいよのとことんとなったら、今に大神様まで悪く申す者出て来るぞ、産土様なんぞあるものかと悪神ばかりぞと申す者沢山出て来るぞ、この世始まってない事だから、我が身我が家が可愛い様では神の御用務まらんぞ

神の御用すれば道に従えば我が身我が家は心配無くなると言う道理分からんか、何もかも結構な事に楽にしてやるのだから心配せずに分からん事も素直に言う事聞いてくれよ、子に嘘吐く親はいないのだぞ

神界の事知らん臣民は色々と申して理屈の悪魔に囚われて申すが、今度の愈々いよいよの仕組みは臣民の知った事ではないぞ、神界の神々様にも分からん仕組みだからとやかく申さずに神の神示を肚に入れて、身魂を磨いて素直に聞いてくれよ、それが第一等だぞ

この神示は世に出ている人では解けん、苦労に苦労した落ちぶれた人で、苦労に負けない人で気違いと言われても阿呆あほうと言われても神の道を素直に聞く臣民でないと解けんぞ、解いてよく噛み砕いて世に出ている人に知らせてやって下されよ、苦労喜ぶ心より楽を喜ぶ心高いぞ


第三十七帖(210帖)

天にもあまてらすすめ大神様、あまてらす大神様ある様に地にもあまてらすすめ大神様、あまてらす大神様あるのだぞ

地にも月読の大神様隠れて御座るのだぞ、素盞鳴の大神様は罪穢れ祓いて隠れて御座るのだぞ、結構な尊い神様の御働きで何不自由なく暮らして居りながら、その神様あることさえ知らぬ臣民ばかり、これでこの世が治まると思うのか

神々様祀って神々様にまつわって神国のまつりせよ、詰まらぬ事申していると愈々いよいよ詰まらぬ事になって来るぞ


第三十八帖(211帖)

大きアジアの国々や、島々八十やその人々と手を握り合い、神国の光り輝く時来たと皆喜びて、三千年神の御業みわざの時来たと思える時ぞ、神国のまこと危うき時なるぞ、夜半に嵐のどっと吹く、どうすることもなくなくに、手足縛られ縄付けて神の御子等を連れ去られ、後には老人不具者のみ、女子供もひと時は神の御子たる人々は、悉ことごとく暗い臭い屋に暮らさねばならん時来るぞ

宮は潰され御文皆、火にかけられて灰となる、この世の終わり近づきぬ、この神示心に入れてくれと申してある事分かる時、愈々いよいよ間近になったぞよ、出掛けた船ぞ、褌ふんどし締めよ


第三十九帖(212帖)

喜べば喜ぶ事出来るぞ、悔やめば悔やむ事出来るぞ、先の取り越し苦労は要らんぞ、心配りは要るぞと申してあろうがな

神が道をつけて楽に行ける様に嬉し嬉しで、どんな戦も切り抜ける様にしてあるのに、臣民逃げて眼を塞いで懐手ふところでしているから苦しむのぞ、我よしと言う悪魔と学が邪魔している事にまだ気付かぬか

嬉し嬉しで暮らせるのだぞ、日本の臣民は何事も見え透く身魂授けてあるのだぞ、神の御子だぞ、掃除すれば何事もハッキリと映るのぞ、早く分からねば口惜しい事出来るぞ、言葉とこの神示と心と行と時の動きと五つ揃ったら誠の神の御子ぞ


第四十帖(213帖)

ここに伊邪那美の命みこと語らいつらく、あれ汝みましと作れる国未だ作り終えねど、時待ちて作えるによいよ待ちてよと宣り給いき、ここに伊邪那岐命、汝つくらはねば吾と作らめと宣り給いて、帰らんと申しき

ここに伊邪那美命九こ聞き給いて、御頭に大雷オホイカツチ、胸に火の雷ホノイカツチ、御腹には黒雷クロイカツチ、かくれに折雷サクイカツチ、左の御手に若雷ワキヰカツチ、右の御手に土雷ツチイカツチ、左の御足に鳴雷ナルイカツチ、右の御足に伏雷フシヰカツチなり給いき

伊邪那岐の命、是見こみ畏みて、とく帰り給えば、妹いも伊邪那美命はよもつしこめを追わしめき、ここに伊邪那岐命黒髪かつら取り、また湯津々間櫛ゆつつまぐし引きかけて投げ棄て給いき、伊邪那美命の二つきの八くさの雷神に黄泉軍よもついくさえて追い給いき、ここに伊邪那岐命十挙とつかの剣抜きて、後手にふきつつ去り、三度黄泉比良坂よもつひらさかの坂本に到り給いき

坂本なる桃の実一二三取りて待ち受け給いしかば、ことごとに逃げ給いき、ここに伊邪那岐命桃の実に宣り給わく、汝吾助けし如あらゆる青人草の苦瀬うきせに悩むことあれば助けてよと宣り給いて、また葦原の中津国にあらゆるうつしき青人草の苦瀬に落ちて、苦しまん時に助けてよと宣り給いて、オホカムツミの命と名付け給いき

ここに伊邪那美命息吹き給いて、千引岩を黄泉比良坂に引き塞そえて、その石なかにして合い向かい立たして謹しみ申し給いつらく、うつくしき吾あが那勢命なせのみこと時廻り来る時あればこの千引きの磐戸いわと共に開けなんと宣り給えり

ここに伊邪那岐命しかよけむと宣り給いき、ここに妹伊邪那美の命、汝の国の人草日に千人ちひと死まけと申し給いき、伊邪那岐の命宣り給はく、吾は一日に千五百ちいも生まなむと申し給いき

この巻二つ合わせて日月の巻とせよ