第一帖(963帖)

高天原たかまのはら、おのころに神祇かみつまります、すめむつカムロギ、カムロミのミコトもちて、千万ちよろずの神祇かみ達を神集かむつどいに集い給たまい、神はかりにはかり給いて、下津岩根したついわねに真理みや柱二十ふと敷建しきたて、高天原に千木高知ちぎたかしりて、伊都いつの神宝かんだからの大御心おおみこころのまにまに、千座ちくらの置座おきくらにおき足らはして、天地祝詞あめつちのりとの二十ふと祝詞言のりとごとを宣

かく宣らば、神祇かみはおのもおのもの岩戸を押しひらきて、伊都いつの千別ちわきに千別き給いて聞し召さむ、かく聞し召してば天あめの国、うつし国、共に罪と言う罪はあらじと、科戸しなどの風の吹き放つことの如く、朝風あさかぜ夕風ゆうかぜの吹きはらう如く、大つ辺おおつべに居る大船おおふねを舳とき放ち、艫ともとき放ちて大海原おおうなばらに押し放つ事の如く、残る罪も穢けがれもあらじと、祓い給えはらいたまえ清め給うきよめたもうことを、よしはらへあしはらへ給いて、弥栄やさかえの御代みよとこそ幸さきわえ給え幸え給え、〇一二三四五六七八九十百千まるひとふたみよいつむゆななやここのたりももち万歳万歳ばんざいばんざい


第二帖(964帖)

大君おおきみの勅みことのりにみそぎし、今朝の太陽を吸う

日々の人民の御用が神の御用と一致するように努力せねばならん、一致すれば嬉し嬉しで、暮らし向きも何一つ足らぬもの無くなって来るぞ、食物が喜んで飛び込んで来るぞ、着る物が着て呉れと飛び込んで来るぞ、住居も出来て来るぞ、心のそれぞれも同様ぞ


第三帖(965帖)

伊豆幣いつぬさを都幣とぬさに結び、岩戸開きてし

ウヨウヨしている霊懸かりにまだ騙だまされて御座ござる人民多いのう、何と申したら分かるのであるか、奇跡を求めたり、我われよしのお蔭かげを求めたり、下級な動物のイレモノとなっているから、囚われているから騙だまされるのじゃ、霊媒れいばいの行いを良く見ればすぐ分かるでないか、早く目覚めよ、因縁いんねんとは申しながら、可哀想だからくどく申して聞かせているのであるぞ

誠の道に帰れよ、誠とは〇一二三四五六七八九十と申してあろう、その裏は十九八七六五四三二一〇で合わせて二十二であるぞ、二二ふじが真理と知らせてあろう、二二が富士と申してあろうが、まだ分からんか


第四帖(966帖)

豊栄とみさかに栄り出でます、大地おおくにの太神おおかみ

大掃除が激しくなると、世界の人民は皆仮四かしの状態となるのじゃ、掃除終わってから因縁のミタマのみをつまみあげて、息いき吹き返してミロクの世の人民と致すのじゃ、因縁のミタマには神の印しるしが付けてあるぞ

仏教によるもののみ救われると思ってはならんぞ、キリストによるもののみ救われると思ってはならん、神道によるもののみ救われると思ってはならん、アラーの神によるもののみ救われるので無いぞ、その他諸々もろもろの神それぞれの神によるもののみ救われるのでは無いぞ、何もかも皆救われるのじゃ、生かす事が救う事となる場合と殺す事が救う事になる場合はあるなれど


第五帖(967帖)

岩戸開き、みほぎの神宝たてまつらまし

月は赤くなるぞ、日は黒くなるぞ、空は「ち」(※地?)の色となるぞ、流れもじゃ、人民四つん這いやら、逆立ちやらノタウチに一時はなるのであるぞ

大地震、火の雨降らせての大洗濯であるから、一人逃れようとて神でも逃れる事は出来んぞ、天地あめつち混まぜ混ぜとなるのぞ、ひっくり返るのぞ


第六帖(968帖)

白玉や赤玉青玉、捧ささげまつりし

今までは白馬と赤馬と黒馬とであったなれど、岩戸が開けたら岩戸の中からの馬が飛び出して来るぞ、キが元ぞと申してあろうが、艮とどめの馬であるぞ、黄金の馬であるぞ、救いの馬であるぞ

このこと神界の秘密であったなれど、時が来りて人民に伝えるのであるぞ、今までは白馬に股またがって救世主が現われたのであるが、いよいよの救世主は黄金の馬、基の馬に乗って現われますのであるぞ


第七帖(969帖)

太祝詞ふとのりとり宣り祈らば岩戸ひらけん

神は一時は仏とも現われたと申してあったが、仏ではもう治まらん、岩戸が開けたのであるから蓮華れんげではならん、人民も改心しなければ地の下に沈むことになるぞ、神が沈めるのではない、人民が自分で沈むのであるぞ

人民の心によって明るい天国への道が暗く見え、暗い地の中への道が明るく見えるのであるぞ、珍しき事や珍しき人が現われて来るぞ、ビックリひっくり返らん様に気つけてくれよ、目の玉飛び出すぞ、喩たとえではないぞ


第八帖(970帖)

千引き岩、今ぞ開けたり爽さやし富士はも

神は宇宙をつくり給たまわずと申して聞かせてあろうが、この事良く考えて良く理解して下されよ、大切な別れ道で御座ござるぞ

福祓いも併あわせて行わねばならん道理、光は中からじゃ、岩戸は中から開かれるのじゃ、ウシトラが開かれてウシトラコンジン金神がお出ましぞ、もう邪よこしまの者の住む一寸の土地も無くなったのぞ


第九帖(971帖)

新しき御代みよのはじめの辰たつの年、あれ出でましぬ隠れいし神、かくり世もうつし御国みくにの一筋の光の国と咲きそめにけり


第十帖(972帖)

この巻は五葉ごようの巻と申せよ、四つの花が五つに咲くのであるぞ、女松の五葉、男松の五葉合わせて十葉となりなりて、笑み栄える仕組み、十と一の実り、二二ふじと輝くぞ、日本晴れ近づいたぞ、あな爽々すがすがし岩戸開けたり

国土をつくり固める為に、根本大神ねもとおおかみが何故にヌホコのみを与えたまえしかを知らねば、岩戸開きの秘密は解けんぞ、千引ちびきの岩戸を開くことに就いて、神は今まで何も申さないでいたのであるなれど、時めぐり来てその一端をこの神示で知らせるのであるぞ

素盞嗚すさなるの命の誠の御姿が分からねば次の世の事は分からんぞ、神示をいくら読んでも肝心要かんじんかなめの事が分からねば何もならんぞ


第十一帖(973帖)

何もかも前に前に知らせてあるのに人民は先が見えんから、言葉の含みが分からんから取り違いばかり、国土くにつちの上は神が治めるのじゃ、世界の山も川も海も草木も動物虫けらも、皆この方が道具に数でつくったのじゃ、愈々いよいよが来たぞ、いよいよとは一四一四ぞ、五と五ぞ、十であるぞ、十一であるぞ

クニトコタチがクニヒロタチとなるぞ、クニは黄であるぞ、真中であるぞ、天は青であるぞ、黄と青と和合して緑、赤と和して橙だいだいとなり、青と赤と和して紫となる、天上天下地下となり、六色となり六合となるのじゃ、更に七となり八となり、白黒を加えて十となる仕組み、色霊いろたま結構致してくれよ


第十二帖(974帖)

ヨコの十の動きがクラゲナスタダヨエルであり、タテの十の動きがウマシアシカビヒコジであるぞ、十と十と交わり和して百となり、九十九と動くのぞ、過去も未来も霊界には無い、今があるのみ、これを中今なかいまと申すぞ

竜宮の乙姫殿、日の出の神殿、岩の神殿、荒の神殿、風の神殿、雨の神殿、暗劒くらつるぎ殿、地震の神殿、金神こんじん殿の九柱なり、総大将は国常立くにのとこたち大神なり、この事分かって下されよ、教えは無くなるぞ、元の道が光り輝くぞ、これを惟神かんながらの道と申すぞ


第十三帖(975帖)

少しでも交じり気があったら、先になって取り返しがつかん事になるぞ、今度は一厘りんの狂いがあってもならんぞ、柱になる人民もあれば屋根になる人民もあるぞ、天の王と地の王とをゴチャにしてるから分からん事になるのじゃ、その上にまた大王があるなれど、大王は人民には見当取れん、無きが如き存在であるぞ

人民は具体的にと申すなれど、人民の申す具体的とはコリ固まった一方的なもの、一時的なその時の現われであるぞ、人民の申す絶対無、絶対空は無の始めであり、空の入口であるぞ、そこから無に入れよ、空に生きよ、いよいよの世となるぞ


第十四帖(976帖)

現実の事のみで処理してはならん、常に永遠の立場に立って処理せよと申してあろうがな、生きることは死に向かって進むこと、誠に生きる大道たいどうに目覚めてくれよ、神示ふでを初めから読めば何事もありやかぞ

奥山はあってはならん、無くてはならん存在であるぞ、善人の住むところは悪人の休むところと申してあろう、奥山は神、幽、現の三界と通じる所ぞ、八尋やひろ殿の左と右に宮が建つ、奥にも一つ